NO NUKES

あたりまえに空気を吸って / あたりまえに食べて / あたりまえに笑って / あたりまえにくらす / あたりまえのことが / あたりまえでないから / あたりまえにしたいと / つながる

原発とめよう!九電本店前ひろば第1544日目報告【転載】

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【転載開始】

青柳行信です。7月12日。

【転送・転載大歓迎】

●=鹿児島薩摩川内(せんだい)原発再稼働反対の声をあげよう=●
    新作 音楽と詩 九電本店前ひろば
     https://youtu.be/z0JXiqUxFDw

☆原発とめよう!九電本店前ひろば第1544日目報告☆
      呼びかけ人賛同者7月11日合計3919名。
原発とめよう!の輪をひろげる【呼びかけ人】を募っています。
      ★ 私たちの声と行動で原発・再稼働は止められます。★
  <ひろば・想い・感想・ご意見等 嬉しいです。>

★ 横田つとむ さんから:
 青柳さん
安倍は やるつもりのようです。
街へ出て 声を上げましょう。
地域の議員をつつきましょう。

次の選挙で 自公の議員を追いおとしましょう。
戦争する国には したくありません。
あんくるトム工房
戦争法案    http://yaplog.jp/uncle-tom-28/archive/3543

★ 橋本左門 さんから:
 ☆「戦争に前方も後方もありません」元自衛官も安保法に反対
      (左門 2015・7・12-1080)
※11日、札幌の集会で、末延隆成さん。「間違いなく自衛隊員
の血が流れます」。「国民を守る盾としてなら命を落としても悔い
はない。他国のケンカに首を突っ込み、死を強いられのはごめ
んだ」。反対集会への参加を、元同僚は「裏切り者」と思うので
はないかと迷いもあったが、「これからこの国で生きる人が、平
和で安心して生きていけるよう、声を上げたいと思った」と。(朝
日、本日)。アベノミクスは、縛られた自衛官の良心をも解く反
作用を起している!明日は中村哲さんの直言に傾聴しよう!

★ 向原祥隆(ストップ再稼働! 3.11鹿児島集会実行委員会・事務局) さんから:
   明日、
みなさま
3月2日、5月27日に続く九電本社第3次行動を下記のとおり実施します。
鹿児島からは、バスで参ります。
平日ですが、奮ってご参加ください。よろしくお願いします。

7月13日(月)
12:30 九電本社前集会
13:00 九電本社前記者会見
13:30 九電本社交渉

*前回5月27日は、11万2846筆の署名提出、および事前に提出していた公開質問
状に対する九電側の回答と、それに対する質疑という、冷静な議論が繰り広げら
れました。
しかし、九電は、質問状のおよそ1/4しか終了していないにもかかわらず、午後7
時30分警官隊20人を導入して、突然打ち切り、強制退去という暴挙に出ました。

*今回、残りの回答を求め、九電と事前交渉をしてきましたが、「10人以下、2
時間以内」と制限してきました。これを受け入れなければ、回答できないという
強硬な態度です。これまで2回、会場収容人数である100人で行ってきたにもかか
わらず、10人という制限は理由がなく受け入れられるものではありません。時間
は、双方の合意で終了すればいいだけの話です。
九電には説明責任があり、説明を要求する住民には回答の義務があります。
*私たちは、制限を受け入れることはできないと申し出、7月13日13:30に出向
くことを通告しています。
*今回は、まず、記者会見をまず行います。
これまでの九電の姿勢、地元住民団体であるストップ再稼働! 3.11鹿児島集会
実行委員会に対して、さらに自治体の正式な住民説明会開催要求の議会決議があ
るにもかかわらず一切真摯に応えようとしない九電の傲岸無礼な姿勢を批判します。
そして私たちの要求を明らかにします。
*そのうえで、九電に対して、前回九電が検討事項として持ち帰った件の回答
と、残りの公開質問状への回答を求めます。

★ 西岡由香 さんから:
青柳さま
こんにちは。いつもメールを掲載いただいてありがとうございます。
8月9日にピースボートが長崎へ寄港します。
夜は下記の通り船上イベント。菅元首相も講演されるとか。
皆さま、ぜひご参加ください!

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 イベント 8/9「被爆70年 ナガサキから未来へ」(7/29予約〆切)

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

ピースボートと韓国の環境財団が共同で行う第8回日韓クルーズ
「PEACE&GREEN BOAT 2015」が、8月9日に長崎に寄港。同日夜には
船上イベント「被爆70年 ナガサキから未来へ」を開催します。

<プログラム>

笹森恵子さん(広島被爆者)のお話/朗読劇「天使の羽根の降った街」/
菅直人さん(元総理大臣)「非核特使創設にかけた思い」/
長崎被爆者歌う会「ひまわり」の合唱など

日時:8月9日(日)18:00~19:45(受付開始17:00/受付終了18:00)
場所:オーシャンドリーム号船内(受付:長崎港松が枝国際ターミナルビル)
参加費:無料【要予約 〆切 7月29日(水)18:00】
予約方法について:http://peaceboat.org/7841.html
※必ず事前予約をお願いいたします。ご予約のない方は、当日ご乗船いただけま
せん。

★ 上田三起 さんから:
青柳様
いつもお世話になっております。
集会についてお知らせします。

「原子力防災を問う全国の集いinかごしま
 川内原発の避難と老朽化問題 本当にこれで再稼働?」
https://dl.dropboxusercontent.com/u/23151586/150726_kagoshima.pdf

日時:2015年7月26日(日)13:30-17:30
会場:かごしま県民交流センター(東棟3階大研修室1)
内容:*原発事故とヨウ素剤~チェルノブイリと福島の経験から
   *どうなっているの?川内原発の避難計画
   *32年目の老朽原発~安全性は大丈夫?
ゲスト:崎山比早子さん(元国会事故調査委員会委員・医学博士)
    青山浩一さん(医師、かごしまの未来を語る会)
    鹿児島各地、関西・佐賀・首都圏からの報告 ほか
参加費:500円
どなたでも参加できます。申し込み不要です。
(問い合わせ先)
 鹿児島:川内原発30キロ圏住民ネットワーク 高木 090-9130-0995
 東京:FoE Japan 090-6142-1807
詳細は上記のチラシを参照ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
原発の老朽化問題などに触れた守田敏也氏のブログ
 <http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/d4aee140b6137595515ab8aeb5184abe> 明
日に向けて(1102)「
<http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/d4aee140b6137595515ab8aeb5184abe> 原
発ゼロ」からでなく「平均停止年数」から日本の核産業の現状を捉えよう!

http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/d4aee140b6137595515ab8aeb5184abe

この中で引用された朝日新聞の記事で「川内1号機は11年5月に定期検査に
入ってから4年以上停止しており、想定外のトラブルなどで予定通りに進まない
可能性がある」とあります。
4月にはこんな報道もありました。
「川内原発、夏の営業不可能 規制委、検査中断も 九電準備不足」(産経
ニュース、2015.4.26)
http://www.sankei.com/affairs/news/150426/afr1504260009-n1.html

「規制委関係者は『九電の計画通りに進まないのは明らか。いい加減な計画には
お付き合いできない』と強調する」
今回の核燃料装填報道でも、共同通信の記事(2015.7.8)では、
「ただ規制委は今後も使用前検査を続けて、不備があれば九電に対策を求めるこ
とにしており、再稼働時期がずれ込む可能性もある」
いったん「お墨付き」を与えた規制委も、さすがに不安になり、ひたすら責任回
避(再稼働回避)を求めているようにも見えます。
ここまで規制委に慎重を期させているのも、今までの市民の声、不備を追求する
声の高まりにあるのではないでしょうか。
今後も粘り強く声を上げていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

★ 後藤富和(原発なくそう!九州玄海訴訟弁護団) さんから:
   
7/12佐賀地裁で開催された原発なくそう!九州玄海訴訟の口頭弁論において、南
相馬市から横浜市に避難している元新聞記者の村田弘さんが意見を述べました。

1 はじめに

村田弘と申します。昭和17年12月、神奈川県生まれの72歳です。敗戦間近の昭和
20年、父母の故郷である現在の南相馬市に疎開し
、高校卒業まで暮らしました。新聞社で働き、定年退職後の平成15年、南相馬市
小高区にある妻の実家に移住しました。二千坪余りの果樹園跡を開墾、農作業を
しておりましたが、福島第一原発事故の避難指示により横浜市に避難しました。
現在は、妻とネコ、娘夫婦と横浜市内で借家暮らしをしていま
す。平成25年9月、神奈川県内の避難者が横浜地方裁判所に提訴した「福島原発
かながわ訴訟」原告団の団長を務めています。

2 原発事故時の状況

地震発生時、私は、町はずれにあるスーパーの駐車場にいました。スーパー入り
口の鉄柱につかまって、激しく、長く続く揺れが収まるのを待ちました。
店や蔵の多くが倒れ、道路からは水が吹きあげていました。1.5㎞ほど離れた山
際の自宅に戻ると、畑の真ん中で妻がネコを抱いて震えていました。

約40分後には津波が襲い、南相馬市でも1000人を超える犠牲者が出ました。

12日午後4時前、津波に流された母親の実家を見舞って自宅に帰ると、隣の奥さ
んが「原発、爆発したってよ~」と駆け込んで来て、初めて原発が深刻な状況に
陥っていることに気が付きました。午後6時半ごろ、テレビに「20㎞圏内に避難
指示」のテロップが流れました。私の家は原発から北西に約16㎞です。「直ちに
影響はありません」という枝野官房長官の会見があり、市や町からも指示はあり
ませんでしたので、その夜は家で津波のニュースを見ていました。

翌朝、妻が「外はシーンとしている。誰もいないみたいよ」と言うので、町に出
てみました。人影はなく、役場に残っていた若い人が、「みんな昨夜避難した。
パニックだったよ」と呆れ顔でした。家に戻って毛布2、3枚と缶詰5、6個な
どを車に積んで、9㎞ほど北にある中学校の体育館に行ったのが長い避難生活の
始まりでした。

3 避難、錯乱の日々

 中学校には千数百人
が避難していました。毛布1枚ほどのスペースを譲ってもらい、震えながら夜を
過ごしました。電話も通じず、車のラジオが唯一の情報源でした。15日深夜、初
めてつながった携帯電話をとると、「逃げろ!逃げるんだ!」という声が飛び込
んできました。大阪に住む元会社の先輩でした。
原発の相次ぐ爆発、高濃度の放射能の放出、事態は深刻の度合いを深めていたの
です。

16日夜10時ごろ、避難所に駐在していた市の職員がハンドマイクで、「ここは明
朝で閉鎖する」と告げました。
①集団で新潟に避難する②自力で避難する③市の次の対策を待つ、のどれかを明朝
6時までに選択しなさい、というものでした。

私と妻は、神奈川県にいる子どもたちのところへ避難することにし、一緒にいた
弟は病気だったため、医師と一緒に新潟に行くことに決めました。

川崎市の長女宅に着いたのは19日の午前1時半でした。川崎、横浜と3人の子ど
もたちの家を転々としたあと、3月末に下の娘が住んでいた横浜市の公団住宅5
階の空き室に入居、避難生活が始まりました。ネコは下の娘の所に隠してもらい
ました。

新聞やテレビなどで、大熊町の施設に居た100人のお年寄りが避難途中に亡く
なったこと、須賀川の有機農家、飯舘村の102歳のおじいさん、川俣町の58
歳の主婦、相馬市の酪農家の相次ぐ自死のことを知りました。南相馬市の93歳の
おばあさんが残した「お墓にひなんします。ごめんなさい」という遺書には
、声をあげて泣きました。近所の大工さんからは「ばあちゃんが死んだ。火葬場
が空かないので、冷蔵庫にペットボトルを入れて凍らせて遺体を冷やしている」
との電話。妹からも「義母の遺骨を車に積んだままにしている」と言ってきました。

原発に対する自分の甘い認識
、でたらめという以外にない事故対応、相次ぐ被害者の悲惨な姿、足場を失って
宙に浮いた日常などがないまぜになって、精神のバランスを失いました。妻の些
細な言葉に怒鳴り返し、団地の他人の部屋に鍵を差し込もうとして叱られ、トイ
レのカバーの交換に30分もかかる。錯乱の日々が続きました。

4 奪われたもの

4年余りの時が流れました。朝起きて歯を磨き、顔を洗う。新聞を読む。卵と漬
物でご飯をいただく。ようやく、事故前に近い「当たり前の生活パターン」が
戻ってきました。

春と秋には自宅に帰っています。隣町に宿をとり、庭に除草剤を撒き、家の中の
除湿剤を取り替え、防虫剤を炊いて帰ってきます。50個もの穴を掘って植えたモ
モやリンゴ、サクランボ、クリ、ブルーベリーなどは、ほとんどが枯れていま
す。クワ1本で耕した野菜畑は、雑草に覆われています。庭師さんが手塩にかけ
てくれた庭の松は、伸び放題で、松ぼっくりの山です。

4年前、家の中で1~2μSv、裏庭の雨樋付近で18μSvもあった放射線は、現
在それぞれ0.8、3~4μSv
(いずれも毎時)程度と低くはなっていますが、いぜん放射線管理区域並みで
す。横浜に戻ると、2~3日はぐったりしてしまいます。

小高区は20㎞圏内で、今は避難指示解除準備区域。来春には避難指示を解除する
ということで、除染のダンプカーが走り、そこここに汚染土や放射性廃棄物を入
れたフレコンバックの黒い袋が山積みになっています。
昨年から役場や郵便局、銀行は開いていますが、町中に人影はありません。

20㎞圏外の南相馬市中心部では、一見、事故前と変わらない生活が営まれ、伝統
の「相馬野馬追」も復活し、マラソン大会なども開かれています。
残った人たちの間では、放射能や120人を超えた子どもの甲状腺がんの話はタ
ブーです。

地元に残る妹には、「避難していればいいんだから、いいね」と言われます。南
相馬市の避難所から仮設校舎に通っている小高区の中学生は、「あっ、600万円
が歩いてくる」と指差され、黙って家に帰ったと聞きました。1人月額10万円の
賠償を5年分もらっている、という意味です。仮設住宅に住む避難指示区域の人
たちは、スーパーの買い物にも傍目をはばかるといいます。賠償を
もらって良い物を買っていると見られるから、ということです。一方的な線引き
による賠償の有無、多寡が人々の心を切り裂いているのです。

5 終わりに

現在、神奈川県に避難している71世帯、174人で、国と東京電力に対し、損害賠
償を求める訴訟を起こし、「暮らしを返せ ふるさとを返せ」と訴え続けています。

加害者である国と東電は、この未曽有の災害を引き起こした責任を認めず、賠償
にも誠意をもって対応しようという姿勢を見せていません。そればかりか、国は
あと1年半余後の平成28年度で年間空間線量50mSv以下の地域の避難指示を解
除し、避難指示区域外からの避難者に対する住宅無償提供を打ち切る、としてい
ます。

被害の全容も、責任の所在も明らかにせず、事故収束の道筋さえ見えない中で、
被害者に帰還か流浪かの選択を迫るものです。私は、被害者を切り捨て、事故総
体を福島の石棺に封じ込めようとする「棄民宣言」と受け止めています。

正直申し上げれば、私たちの訴訟は「悲しい闘い」です。起きてしまった被害
を認めさせ、最低限の償いを求めるものだからです。失われたものは戻ってきま
せん。原発事故という人類史上最悪の核災害は、数十年、数百年から十万年の単
位で、重くのしかかってきます。

それに比べ、この法廷で展開されているのは、「希望に満ちた闘い」だと思いま
す。冷静に、事の本質を見極めれば、私たちが味わっているような回復不能な損
害を回避し、人間が人間らしく生きられる環境が保障される道を選べるからです。

福島原発災害という、底知れない被害の実態に想いを致し、賢明な結論に到達さ
れることを心から願い、私の陳述と致します。

★ 中西正之 さんから:
青柳行信 様
<原子力規制委員会と九州電力の大疑惑中の川内原発核燃料挿入5>を報告します。
2014年11月7日提出の「異議申立て書」の3ページから4ページに

*第三 「法律と規則」及び「組織理念( 方針)」について
 前半略
次の重大事故時に放射能汚染水が発生する場合に備え、「海洋への放射性物質の
拡散を抑制する設備を整備すること」を規則で求め、九州電力の方針で許可して
います。しかし、福島で出来ないことを、福島同様に地下水の豊富な川内原発で
出来るとは無責任な限りです。
改めて「世界最高水準の規制の導入」「事故の防止に最善かつ最大の努力」との
要請を顧みるには、原発の重大な設計ミスを認めることです。それは1200°C以下
で簡単に溶けるコンクリー で2600°Cの溶融核燃料を受け止める構造」との専門
家による指摘です。
そもそも、この重大な欠陥を放置したまま再稼働を許せば、福島の二の舞かそれ
以上の惨事を招くでしょう。この欠陥を放置して溶融物を貯めた水で冷やす対策
で認めていますが、危険な水蒸気爆発等が起きる可能性を増やすだけで、抜本的
な安全対策にはなりえません。
 ・・・後半は次回の為略

 『改めて「世界最高水準の規制の導入」「事故の防止に最善かつ最大の努力」
との要請を顧みるには、原発の重大な設計ミスを認めることです。それは1200°C
以下で簡単に溶けるコンクリー で2600°Cの溶融核燃料を受け止める構造」との
専門家による指摘です。
そもそも、この重大な欠陥を放置したまま再稼働を許せば、福島の二の舞かそれ
以上の惨事を招くでしょう。この欠陥を放置して溶融物を貯めた水で冷やす対策
で認めていますが、危険な水蒸気爆発等が起きる可能性を増やすだけで、抜本的
な安全対策にはなりえません。』と異議を申し立てています。
2013年2月7日から28日に行われた「新安全基準(設計基準、シビアアク
シデント対策)骨子案に対するパブリックコメントの全資料の中でコアキャッ
チャーと水蒸気爆発問題を調べると
http://www.nsr.go.jp/data/000050341.pdf

コアキャッチャーが必要との意見は34件、メルトダウン時に格納容器に水を貯
めて落下した溶融核燃料を冷却すると新基準で定めているが、水蒸気爆発が起こ
るとの意見は7件あります。
しかし、コアキャッチャーが必要との意見のほとんどが、ヨーロッパの原子炉に
はコアキャッチャーが設置されているが、新安全基準に無いとの論旨がほとんど
で、なぜコアキャッチャーが必要かの説明はほとんどありませんでした。
また、564番のパブリックコメントに「【新安全基準骨子案に関する日本保全学
会からの確認事項(その4:フィルタ・ベント)】
格納容器底部に玄武岩などの耐熱性の高い岩石のタイルを敷き詰め、注水と合わ
せて溶融物・コンクリート反応を防止すること(コアキャッチャー)も中長期的
に設置することが望ましい。」とありますが、専門家集団と思われる日本保全学
会のパブリックコメントの「コアキャッチャーは玄武岩などの耐熱性の高い岩石
のタイルを敷き詰め、注水と合わせて溶融物・コンクリート反応を防止する」
内容は「日本の耐火物技術協会内での専門知識」からすれば全く間違っており、
日本保全学会は海外に向けて恥ずかしい事を言ったと思われます。海外の多くの
MCCI(溶融炉心・コンクリート反応)の実験で玄武岩コンクリートと石灰岩
コンクリートを使用した実験が多いのは、MCCIにおいて、コンクリートの成
分の違いで大量のCOの発生の影響を調べるためです。玄武岩はもともと火山の
溶岩からできた火山岩で天然に大量に産出しますが、19世紀の古い溶鉱炉でも
使用すればすぐに溶けていまいます。2800℃にもなる溶融炉心に触れれば、
たちまち溶けてしまいます。

 また、日本国内では、コアキャッチャーの説明には、偽装がありました。
インターネットでは、コアキャッチャーとは「この要件を満たすためのひとつが
コアキャッチャーで、メルトダウンしても溶けた核燃料が外部に出る事の無いよ
う、樋のような溝を通って、コアキャッチャーと言う冷却プール
に逃がす構造となっています。
下図のMelt Discharge ChannelもCore Catcherも厚いコンクリートに超耐熱合金
を被覆したもので、溶融核燃料の超高温に耐え、広い放熱面積で熱を発散させ冷
却します。
例えメルトダウンしても、原子炉は密閉され、汚染水が漏れ続けるような事には
ならない構造です。」と良く説明されていました。
 これは、間違っていたと思われますが、この説明が多く引用されていたのに
は、2つの理由があると思われます。

 1つめの理由は、B. R. Sehgal, Nuclear Safety in Light Water Reactors:
Severe Accident Phenomenology, Academic Press, 2012.」やロシアの新型原
子炉VVER-1000についてのKhabenskyらの論文(http://kns.org/jknsfile/v41
/JK0410561.pdf)の図では、コアキャッチャには「Zirconia
Layer(ジルコニア内張り」が使用されていると説明されています。
 しかし、日本で使用されている多くの同じ図面では、「Zirconia
Layer」が使用されているとの説明は意図的に削除されていたので、誤解が
起きたと思われます。
2つめの理由は

B. R. Sehgal, Nuclear Safety in Light Water Reactors: Severe Accident
Phenomenology, Academic Press, 2012.」の1.15.2 The Ex-Vessel Melt
Retention Strategy に
「The EPR design [45] spreads the discharged corium, mixed with
sacrificial concrete ,on a flat steel surface coated with a
high-temperature inert material, cools it from the bottom with water
flowing in channels, and floods it with water from the top.」
「EPRの設計[45]はチャネル内を流れる水で底からそれが冷却され、上から水
シャワーで冷却される、耐火材で被覆された平らな鋼表面上に、捨て張りコンク
リートとコリウムの混合物が広がります。」
の意味を、「厚いコンクリートに超耐熱合金を被覆したもので、溶融核燃料の超
高温に耐え、広い放熱面積で熱を発散させ冷却します。」と間違えて翻訳したも
のと思われます。

 このように、日本では原子力ムラが、コアキャッチャーの偽装を行ってきたの
で、コアキャッチャーが何かが良く分からなかったのではないかと思います。
 私は、コアキャッチャーなどの専門の設計者ですが、国内の資料を観ているだ
けでは、なかなかコアキャッチャーの事が分かりませんでした。
 原子力ムラがコアキャッチャーの偽装を行ってきた事を追及しなければならな
いと思われます。

★ 舩津康幸 さんから:
7月12日の原発事故被害地域・原発・電力の関連記事。(記事番号34.ま
で) 記事紹介全体はこちらに⇒ http://tinyurl.com/nk8nobk
こちらのFBにも書き込んでいます⇒ https://www.facebook.com/yasuyuki.funatsu

おはようございます。※明日は新聞休刊日です。記事紹介も休みます。
週末、ネット上の検索結果をざっと並べます。
被害地域切り捨て関連の記事がきょうも続いています。(13.)

1.「川内原発 九電が27日から重大事故対策訓練」読売新聞2015年07月11日
全文「九州電力は10日、核燃料の挿入作業が完了した川内(せんだい)原子力
発電所1号機(鹿児島県薩摩川内市、出力89万キロ・ワット)で、重大事故対
策としての大規模訓練を27日から4日間の日程で実施すると原子力規制委員会
に報告した。 安全審査に合格した原発は、原子炉を起動する前に、重大事故を
想定した訓練を実施することが義務づけられている。九電は、事故発生後24時
間の動きを4日に分け、原子炉に注水するポンプ車を使うことなどを想定している。
同原発での核燃料挿入作業は7日午後1時39分にスタート。燃料棒を束ねた燃
料集合体(縦横約20センチ、長さ約4メートル)157体を58時間33分か
けて原子炉に入れ、10日午前0時12分に完了した。」

金曜官邸前行動、
2.「“声あげ再稼働止める”官邸前行動」しんぶん赤旗2015年7月11日(土)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-07-11/2015071115_02_1.html
首都圏反原発連合(反原連)は10日、原発に反対する首相官邸前抗議行動を行
いました。九州電力は川内原発1号機に核燃料を挿入し、8月にも再稼働を狙っ
ています。世論調査で5~6割が反対する再稼働に突き進む安倍晋三政権に対
し、2500人(主催者発表)の参加者は「川内原発再稼働反対」「原発やめ
ろ。安倍も辞めろ」とコールしました。
東京都調布市の男性(41)は「3人の子どもたちの未来のことが心配になって
初めてきました」といいます。「再稼働は、人の命より電力会社などの利益を優
先するものです。子どもたちのためにも再稼働を止めたい」
観光で東京に来て参加したという山形市の会社員の男性(27)は「火山のある
ところで原発を動かすのはおかしい。反対世論の力で安倍政権は倒せる」。
東京都千代田区の男性(62)は「川内原発を再稼働しようとしているが、事故
が起きても国も電力会社も責任を取らないじゃないか。官邸前で声をあげ続け、
広範な人と力を合わ
せて再稼働を止めたい」。・・・・・
吉良、真島議員スピーチ・・・・・官邸前抗議に初めて参加した真島議員は、火
山噴火の予知は火山学者もできないと言っていると指摘し、「川内原発は立地自
体が不適です。再稼働なんてとんでもない」と強調しました。
 吉良議員は、福島第1原発事故の損害賠償について、東京電力の社長が「最後
まで貫徹する」と国会で発言したと報告。「再稼働反対と同時に、賠償打ち切り
の見直しを求める声も広げていきましょう」と呼びかけました。」
・・・・◎この日、同じ時間に「安保法案に反対する大学生などからなる
「SEALDs」が10日夜、東京・永田町の国会前に集結。15日の強行採決
が取り沙汰される中、1万5000人以上が「許さない!」と声を上げた。」
(日刊ゲンダイ)とも報道されています。

★ たんぽぽ舎 さんから:
【TMM:No2533】2015年7月11日(土)
┏┓
┗■.九州電力川内原発の審査書を批判する (その2)
 |  格納容器破損の防止対策 批判
 └──── 槌田 敦(物理学者)

  炉心損傷に失敗した場合の格納容器破損の防止対策(4-1.2.2)  批判

   原子炉の商業利用は、原子炉の冷却水喪失事故があっても、緊急炉心冷却系
(ECCS)で炉心を守り、核燃料から放出された放射能は格納容器に閉じ込め
る、と約束して始まった。前節で述べたように、ECCSでは守れないことが示
された。約束違反である。では、放出された放射能は格納容器に閉じ込めること
ができるのか。これを論ずるのが本節である。

【1.静的圧力による格納容器への負荷】(p171~179)

   「格納容器の破損を防止するため、格納容器雰囲気を冷却/減圧し、また、
原子炉下部キャビティに給水する。燃料取り替え用水タンク、復水タンクの水を
代替スプレーする。
そして熱の逃し場に熱を移送する。また、格納容器内を自然対流冷却するため移
動用ポンプ車を使用する。格納容器内の水素を除くため、静的触媒や電気式で燃
焼させる。その結果、格納容器の圧力は3.3気圧、133度Cとなる」と。
  しかし、蒸気圧が3.3気圧ならば格納容器の破裂の心配がある。その理由は蒸
気圧だけでなく、もともと1気圧の空気があって、これが133度Cに加熱され、
その他のガスも加えて合計5気圧程度となる。この圧力には加圧水型格納容器は
耐えられない。つまり、代替スプレーは有効ではなく、これでは審査したことに
ならない。

【2.静的温度による格納容器への負荷】(p179~185)

   「格納容器の自然対流冷却により圧力は3.4気圧、温度は138度Cまでとな
る」と。対策は格納容器過圧の場合と同一である。
  ところで、TMI事故(注1)の例をみれば、格納容器内での水素燃焼は均一で
はなく、水素は軽いので格納容器上部で爆発し、格納容器天井を熱損傷させた。
TMIでは、航空機墜落にも耐える格納容器であったが、日本の加圧水原発では
その用意はない。

【3.圧力容器破損で熔融物落下】(p185~190)

   「圧力容器破損の前に、加圧器逃し弁により減圧することが重要で、代替
格納容器スプレーおよび格納容器再循環ユニットで自然対流を得る。破損時の熔
融物飛散では、原子炉下部キャビティの蓄水により原子炉支持構造物に影響はな
いことを確認した」と。
  しかし、キャビティに溜まった水の中に熔融物が落下すると、激しい水蒸気爆
発となり、原子炉支持構造は打撃を受ける。この水蒸気爆発について記述がない。

【4.格納容器での水蒸気爆発】(p190~195)

   「代替格納容器スプレーにより、格納容器雰囲気を冷却、減圧する。水蒸
気爆発は、申請者の実機において想定される熔融物を用いた実験により、一部実
験でのみ発生し実機では考えにくいことを示した」と。何を言おうとしているの
か理解できない。申請者がどのような実験をしたのか一切不明のまま、その主張
を信じろという。

【5.格納容器での水素爆発】(p195~201)

   「加圧水型では格納容器は大きいので水素濃度は高くならない。そして燃
焼処理している」と。
  この説明は、TMI事故で、格納容器内に3回の水素爆発があったことを完全
に無視している。その内1回は、格納容器上部で発生し、爆発の圧力は2気圧
だった。そして天井の周辺とクレーンは熱損傷した。すでに述べたが、TMIは
頑丈な構造だったので格納容器の破壊はなかったが、その他の原発の格納容器で
は崩壊の可能性がある。
  この重大な事実に一切言及しない九電と規制委には故意がある。

【6.格納容器での底抜け】(p201~205)

   「熔融炉心を冷却し、熔融炉心によるコンクリート侵食を抑制するために
原子炉下部キャビティに注水する。これにより、コンクリートの侵食は3ミリ程
度に止まる」と。
  熔融炉心が塊となって格納容器の底に積もった場合、水を注いでも熔融炉心
の下に水が潜り込めない。また炉心とコンクリートとが接して発生した炭酸ガス
が水を押し上げるからなおさらである。そのうえ、海水を使用すれば、熔融燃料
は塩で包まれることになり、熔融燃料の冷却は阻害されることになる。
 この格納容器底抜け問題は、福島1-2号機で発生しており、破損核燃料はコ
ンクリートを突き抜けて土台に穴が開き、注ぎこんだ水は環境に流れだしてい
る。1号機と3号機では核燃料がばらまかれたので、コンクリートに穴をあける
ことにはならなかったが、2号機では核燃料がまとまって落ちたことで格納容器
底抜けの事態になった。
  九電も規制委も、福島原発事故について、理解が足りない。このような組織に
運転させたり、規制させたりすることは危険このうえない。

【(規制すべき最重要事項)  格納容器ベント(ventilation)】

   申請者九電と審査者規制委が故意に話題としなかった問題にベントがある。
  格納容器の冷却に失敗した場合に、格納容器の一部が水素爆発で破損し、また
格納容器の冷却にも失敗し、そのうえ水素と炭酸ガスが溜まるという極端な場合
はなおさらベントすることの要求となる。
  ベントとは、発電所を救う代わりに周辺住民を襲うことであり、風向きなど気
象条件による制限と住民への通知について、定めが必要となるが、請求も、審査
もしていない。
(了)

※(注1):(事故情報編集部注:TMI-スリーマイル島原発。
      スリーマイル島原発事故は、1979年3月28日、アメリカ合衆国東北
部ペンシルベニア州のスリーマイル島原発で発生した重大な原子力事故。スリー
マイル島 (Three Mile Island) の頭文字をとってTMI事故とも略称される。
原子炉冷却材喪失事故 (Loss Of Coolant Accident, LOCA) に分類され、想
定された事故の規模を上回る過酷事故 (Severe Accident) である。国際原子力
事象評価尺度 (INES) においてレベル5の事例である。)

※九州電力川内原発の審査書を批判する(その1)「炉心損傷防止対策 批判」は、
 7月10日発信の【TMM:No2531】に掲載しました。

★ 佐藤大介 さんから:
原発とめよう!九電本店前ひろばさま
再稼働、戦争法案反対などでたいへんな時ですが
どうか、こちらにも団体賛同をお願いします
現在の賛同団体(13か国、136団体)を下記に記載しています

「団体名」と、その「英語名またはローマ字」(外国の方は国名も)をメールで
ご返信ください
ぜひとも、よろしくお願いいたします

安倍晋三首相とナレンドラ・モディ首相への国際共同アピール
「インドの使用済み核燃料再処理を可能とする日印原子力協定を締結するな」
http://www.nonukesasiaforum.org/jp/135as.htm

English:http://www.nonukesasiaforum.org/jp/135es.htm

秋に安倍首相が訪印し、日印原子力協定締結に向けた交渉が行われるとみられます。
原発輸出だけでも言語道断な行為であるのに、
核保有国に再処理を認めるこの協定は、なんとしても阻止しなければなりません。
 どうかみなさまの団体賛同をお願いいたします。 集約先は下記です。
sdaisuke@rice.ocn.ne.jp <mailto:sdaisuke@rice.ocn.ne.jp>

「団体名」と、その「英語名またはローマ字」をメールしてください。
第一次締切は7月27日。なにとぞよろしくお願いいたします。

★ 柴田一裕 さんから:
福岡YWCAが主催し、毎年この時期に開催されている「1日丸ごとPEACE館」が、
今年も来週土曜日に開催されます。
私たち「沖縄とむすぶ市民行動・福岡」が協力する企画として、二本の映画の上
映と、その合間にお話をさせていただきます。
7/18(土)はぜひ福岡YWCA会館へお越し下さい。入場無料です。
———————————————————————
1日丸ごとPEACE館 第39回平和の集い
日時:7月18日(土)10時30分~19時
場所:福岡YWCA会館
   福岡市中央区舞鶴2-8-15
   TEL.092-741-9251
   地図 http://fukuoka-ywca.jimdo.com/ →[YWCAの会館案内]

・講演・映画上映(2階)
11時~12時30分 憲法学習会「突き進む『戦争をする国』づくり」
        津留雅昭弁護士

13時~14時50分 ※「教えられなかった戦争・沖縄編
               阿波根昌鴻・伊江島の戦い」(1998)上映
         明治以降の沖縄の歴史を、阿波根昌鴻さんの人生を通じて
         振り返るドキュメンタリー

15時~16時   ※「教えられなかった沖縄の歴史」(映画の解説とお話)

16時~18時   ※「THE GHOSTS OF JEJU(済州の魂)」(2013)上映
         韓国・済州島の歴史とカンジョン村軍港建設問題を
         アメリカ人監督が撮ったドキュメンタリー(日本語字幕)

・PEACEカフェ(2階)/ミニバザー(1階)
 春夏の服や、いろんな雑貨の販売。カフェでは沖縄ゴーヤー弁当、スパムおに
ぎらず、さんぴん茶などを用意しています。YWCAのこどもの学習支援と遊び場つ
くりを西区でも始めます。場所探しと会場費用をお買い物で応援してください。

・福島尚美さんの「みんなの想いの展覧会」(1階)
 自転車で東北を回って、出会った人たちのメッセージを展示しています。
・沖縄・高江グッズ販売(2階)あります。
主催:福岡YWCA http://fukuoka-ywca.jimdo.com/
協力(※印):沖縄とむすぶ市民行動・福岡
入場無料
☆車で御来場の際は、近隣の有料駐車場を御利用下さい。
 できるだけ公共交通機関を御利用下さい。

★ 色平哲郎 さんから:
  
あらゆる徴候が示すところによれば、
いよいよ永続敗戦レジームの総決算が間近に迫りつつある。
新安保法制問題は、永続敗戦レジームがその存立条件を失っている
にもかかわらずその崩壊を無期限延期している、
という矛盾をその極点にまで推し進めるであろう。
この法案は、昨年7月の閣議決定による実質的な解釈改憲
(集団的自衛権の行使容認)、並びに昨年末の衆議院総選挙の結果の
必然的帰結である。
この間、安倍政権は日米安保新ガイドラインをめぐってアメリカと合意し、
今年5月には首相が訪米、議会演説において前代未聞の貢物(こうもつ)
の約束をし、後述するように、歴史認識をめぐって
これまた前代未聞の卑屈な言辞を弄(ろう)してきた。
そしていま、天王山を迎えつつある。

==
日本の法体系は二重

三人の憲法学者が国会参考人として新安保法制を違憲と断じたところから、
政治状況は俄然(がぜん)騒然としてきたわけであるが、問題は、
法の字句において同法案が憲法違反であり、立憲主義の原則に反している
ということにとどまらない。
このような無茶苦茶を冒そうという試み自体が、戦後日本の法秩序の
真の構造を暴露している。
すなわち、矢部宏治氏が指摘したように
(『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』)、
日本の法体系は二重の法体系をなしている。
一方には、日本国憲法という公然の最高法規があるが、他方には、
日米間の無数の密約という非公然の法体系があり、両者が矛盾する場合に
優越するのは後者である。
要するに、日本の法体系全体が、決定的な場面において無効なのだ。
官僚組織や御用学者の絶えざる努力によってこの真の構造は注意深く
隠されてきたが、今般の事態は、安全保障政策の根本転換
(消極策から積極策へ、つまり、戦争しないことによる戦後日本型安全保障
から戦争することによるアメリカ型安全保障へ)に際して、
この構造を隠しおおせなくなったというものにほかならない。
アメリカとの約束(カネだけでなく血も差し出す)を守るためならば、
日本国憲法などどうでもよいーー
赤裸々に露呈したのは永続敗戦レジーム支配層のこの本音であり、
いまや年来の改憲派であった人々までもが新安保法制に対して強力に
反対している事態の根源は、ここに見出されるべきであろう。

==
「ミネルヴァの梟(ふくろう)は夕暮れ時に飛び立つ」(ヘーゲル)。
永続敗戦レジームの終焉(しゅうえん)が近づけば近づくほど、
その真の姿は明瞭なものとして立ち現れてくる。
見えてきたのは、世界にも類を見ない特殊な対米従属体制、
「極東バナナ共和国」である。
世界中に傀儡(かいらい)政権は多数存在し、
また対米従属政権も多数存在する。
むしろ、いかなる意味でも対米依存していない国家など、
現代世界にはほとんどない。
日本の対米従属の異様性は、この従属が温情主義の妄想によって
オブラートに包まれている点にある。
すなわち、世界のほかの対米従属政権においては、従属はあくまで
利害得失に基づいて選択され、またその政権が私益に基づく傀儡である場合、
その傀儡性を当該国民はよく理解しているのに対し、日本では、
日米関係は「真の友情」によって成り立っているという
巨大な幻想が生き続けてきた。

==
この想念が幻想にすぎないことは、ほかならぬ永続敗戦レジーム支配層の
カウンターパートたる米知日派が明言している。
リチャード・アーミテージは、2013年に共同通信のインタビューに応じて、
こう言っている。
「私は米国を愛するがゆえに日米同盟の仕事を喜んでやってきた。
多くの日本の友人がいるが、日本を愛するがゆえに私が何かをすることはない。
何が米国の国益かを私は知っている」。
要するに、アーミテージは、善意の「親日派」でもなければ、
悪意の「ジャパン・ハンドラー」でもない。
アメリカの政治家として、同国の国益を第一に考えて行動している。
ただそれだけの当たり前のことがここでは語られている。
この人物が、「親日派」(またそれの裏返しとしての「ジャパン・ハンドラー」)
と呼ばれる空間こそが、歪(ゆが)んでいるのである。

==
実に哀れな安倍首相

しばしば誤解されるので、ここではっきりさせておきたいのだが、
「永続敗戦」の概念は、戦後日本の対米従属それ自体を批判するものではない。
先にも述べたように、対米従属の要素を一切含まない現代国家など、
世界中にほとんどない。
この概念が批判するのは、正確には、日本の対米従属の特殊性であり、
それが戦後の国体(戦前天皇制の代替物)となっているという事態である。
大日本帝国が「天皇陛下は赤子たる臣民を愛してくださっている」
という巨大なフィクションに支えられていたのと同様に、戦後日本は
「アメリカは日本を愛している」という国際化した虚構によって支えられている。
しかしながら、アーミテージの発言に明らかなように、日本の対米従属の問題は、
実は国際問題ですらない。
戦前戦中の政治が天皇の意思の輔弼(ほひつ)・翼賛によって成り立っていた
のと同様に、戦後日本政治はアメリカの意思に対する忖度(そんたく)
によって成り立ち、かつその傾向は対米従属の地政学的必然性が消滅した
(冷戦構造の崩壊により)後にこそ、逆説的にも高まってきた。
問題は、このような奇怪な権力と利権の構造をつくり上げてしまう日本社会
に内在しているのである。

==
さて、この虚構がいよいよ維持困難になるなかで、安倍晋三の訪米、
米議会での演説は、このレジームの軌跡において記念すべきものとなった。
安倍は歴史修正主義者とかねてから目され、この第二次政権においても
靖国参拝に代表される言動によって、アメリカのみならず世界からの注目を
悪い意味で集めてきた。
その彼が、米議会での演説に選んだテーマは、「和解」であった。

==
かつてあれだけの殺し合いをやった日米両国民が今日では深い友情を
育むに至った、というストーリーは、それ自体かなりの眉唾物(まゆつばもの)
であるが、ここではひとまず措くとして、注目すべきは「和解」を語る際に
安倍が持ち出した歴史的記憶である。
太平洋戦争の激戦地のいくつかに言及しながら、安倍は
「真珠湾、バターン」を口にした。
言うまでもなく、この二つの地名は、「和解」を成し遂げた今でも、
多くの米国人がわだかまりを持っている記憶にまつわるものだ。
そして、真珠湾とバターンに言及する一方、彼はついに広島・長崎には
言及しなかった。
これ以上に卑屈な振る舞いは想像すらできない。
日米両国民の和解を語りながら、その非対称性は明らかである。

==
つまり、安倍の訪米は、実質面での朝貢(集団的自衛権に基づく
自衛隊戦力の米軍への差し出し)のみならず、イデオロギーの面での
完全敗北を印すものであった。
ポツダム宣言を気に食わないから読まず、侵略戦争の定義は定まっていない
と言い放ち、したがって、東京裁判の正当性に異を唱えながら、
その「勝者の裁き」の張本人の目の前で言えたのは、実質的には
「私たちだけが悪うございました」ということでしかなかった。
主人の赦(ゆる)しを乞い、愛を乞うその姿は、実に哀れである。

==
新安保法制を通すために、国会会期は大幅延長された。
この夏は、長くなるだろう。
永続敗戦レジームが維持されるか否かが、これからの2箇月(かげつ)
あまりに懸かっている。
この卑屈・矮小(わいしょう)極まる為政者に下駄を預けている国民とは、
より一層卑小な存在にほかならないことを、どれほど多くの人が認識し、
我慢するのを止めることができるのか、そこに一切は懸かっている。
(一部敬称略)

ーー卑屈・矮小な為政者への我慢を止められるかーー
「戦後の墓碑銘」18    白井聡 しらい さとし
2015年7月3日つけ「週刊金曜日」掲載
京都精華大学専任講師。著書に『永続敗戦論』(太田出版)など。

 -----集会等のお知らせ------

● ドキュメンタリー「日本と原発」の上映会 ●
  案内 開催日8月22日迄
http://tinyurl.com/o89bmxn

●●
https://www.facebook.com/profile.php?id=100004132171448

●「さよなら原発!福岡&ひろば」ホームページ●
http://sayonaragenpatu.jimdo.com/

●原発いらない!九州実行委員会ホームページ●
http://bye-nukes.com

●「原発なくそう!九州玄海訴訟」(玄海原発1万人訴訟)●
   第13回裁判判 7月10日(金) 佐賀地裁
         原告総数 原告総数 9475名 (7/9日現在)
  ホームページ http://no-genpatsu.main.jp/index.html

●「原発なくそう!九州川内訴訟」弁護団のHP●
http://no-sendaigenpatsu.a.la9.jp/index.html

●玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会●
        MOX控訴審 第1回口頭弁論
     9月7日(月)16時~福岡高等裁判所 501号法廷
     ホームページ http://saga-genkai.jimdo.com/

○-----------------------------○
         ★☆ 原発とめよう!九電本店前ひろば・テント★☆
     午前10時から午後4時。(土・日曜・休日は閉設)
      ♪ みなさん、一緒に座って・語り合いませんか☆
         場所:九州電力本店前 福岡市中央区渡辺通2丁目1-82
    地図:http://www.denki-b.co.jp/company/map19.html
        ★☆ (ひろば・テント080-6420-6211青柳) ☆★
          <facebook、twitter、ブログ等で拡散よろしく>

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〒812-0041
福岡市博多区吉塚5-7-23
      青柳 行信
電話:080-6420-6211
y-aoyagi@r8.dion.ne.jp
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【転載おわり】

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